みんなに見送りの言葉をもらい そして俺はみんなが学校へ戻っていくのを見送った。 哲とふたりになる。 「……そろそろ時間だ」 搭乗の時間が迫ってくる。 それは哲と、離れる時間が迫っていることでもある。 「哲、今まで本当にありが……」 最後まで言いたいのに涙がこみあげてきそうで上手く言えない。 声にならないほどの想いだから。 「……翼、俺はお前のこと好きだよ。だけどお前とは違う"すき"だと思う。それじゃあ駄目か?もうお前の隣にはいられないのか?」