ヒーローでいなきゃいけない。 ヒーローでいなければ誰も俺を必要としてくれない。 だから葵に傍にいてほしかった。 葵が俺を必要としてくれていれば、俺の生きる理由はどこにも消えたりしないから 俺は生きることができた。 図書室でふたりが抱き合っていたのをみたとき、俺の入る隙なんて見えなくて 居場所はもうどこにもないと思った。 翼に奪われた気がした。