「翼君ひどーい」 「美優、ずっと好きだったのにね…」 「てゆうかホントなの?」 「ホモだったってことでしょ?」 「ホモだって。こわー。俺ら狙われんじゃね?」 「ギャハハハ!!」 「哲のことも騙して傍にいたってことだろ?」 「てゆうか俺らみんな騙されてたよな」 囁かれる言葉に全身がエグられて、吐きそうだ。 そこに立っているのがやっとの状態で、俺をみる好奇心や憎悪の目に押しつぶされそうだ。 「なぁ、本当のことなのかよ、翼」 誰かの一言に辺りがシンとなった。 みんな俺をみてる。