「ほれ、早く乗れ」 「ヤダ」 ふんと鼻を鳴らして顔を背ける。 感じ悪い女だねー…わたし。 まぁ、嫌ってくれていいんだけど。 「……なあ、今の一応告白だったんだけど。返事は?」 「…………」 地面には細長い影が二つ。 夕日はもう傾き始めていて、カラスが鳴きながらわたしたちの上を飛んでいた。 予想していたよりも近くで聞こえたその鳴き声にビクッと肩があがる。