鍵を奪い取った大上くんは鼻歌交じりに自転車に乗って校門の方へと向かっていった。 「ちょっとー!」 それわたしのチャリなんですけど! それがなきゃ帰れないんですけどーっ!? もう、自分勝手すぎる! なんでわたしがこんな振り回されなきゃならないの? 「はぁっ……はぁっ…お、大上くん……っ」 全く運動していないせいか少し走っただけですぐにあがる呼吸。 制服にローファーは走りにくい。 鞄も重いし…… 大上くん わたしのチャリを返してください。