全体的に短く切られた黒髪。 頭だけ見れば少しは真面目な感じは滲み出ている。 「……うん」 「いや、『うん』じゃわかんねーし」 じゃあなんて言えばいいんですか。 似合ってるよって? かっこいいよって? 絶対言いたくないね。 「及川さんと大上くん。先生の話聞いてたかしらー?」 先生に名指しされて慌てて前を向く。 先生に注意されるなんてわたしにとっては珍しいこと。 大上くんはいっつも何かと注意されてるけどね。 心の中でため息をついて先生の話に耳を傾ける。