「こ、この際だからはっきり言うけどねぇ……っ!」 バッグを胸の前できつく抱きしめる。 わたし今、すっごい怖い顔してると思う。 女子じゃないだろ……ってレベル。 一呼吸おいて、眉間にしわを寄せて目の前にいる人を見上げた。 言うんだ。 よし、行け!及川日向子! 「大上くんのこと苦手なの。嫌いなの。だからもう話しかけないで。関わりたくないの!」 こんぐらい言われたら傷つくよね。さすがに。 でも大上くんにはこのぐらい言わないと…… 「……へえ。日向子ってちゃんと自分の思ってること言えるんだ」