「あぁ、さっきあの二人にそこで会って言っといた」 「なにを?」 「日向子のこと借りるから、って」 信じられない! な、なに勝手なことを……っ。 莉乃ちゃんと愛華ちゃんを探しに行こうと人で溢れかえっている廊下に突っ込もうとした。 このサボリ魔! 余計なことしないでよね。 あぁ、もう。 この人と関わるとほんとロクなことないよ。 「仕事サボったことに怒ってるわけ?」 「違っ……手離してよ!」 しっかり掴まれた手。 ぶんぶんと思い切り左右に揺さぶってみても離してくれない。