【完】うしろの席のオオカミさん



廊下はたくさんの人で溢れかえっていた。


制服を着た学生や保護者、お年寄りの方までいる。


校内には軽快な音楽が流れていて、
雰囲気を盛り上げていた。


うちのクラスのお化け屋敷は大好評。
廊下には長い行列ができている。



「あの、すみません。大上郁磨先輩っていますか?」



声が降ってきて顔を上げると中学生らしき女の子が二人立っていた。



大上くんの後輩……?



「あー……っと、大上くんは今はここにいないですよ」



大上くんの名前を口にするだけで昨日のことが思い出される。


……最悪。
ますます会いたくなくなる。