【完】うしろの席のオオカミさん



絶対、顔あげられない。


離れようと試みても背中にまわっている腕にぎゅっと力が加えられ、さらに密着状態に。


なんでわたし抱きしめられてるの!
意味わかんない。


大上くん、君ホントなんなの!?



水瀬くんの前なのにっ……!




「日向子は俺の彼女だから水瀬にはやれねーわ」




すぐ頭の上から聞こえてきたその言葉に思考回路が止まる。



俺の…………彼女?



おれのカノジョ?




「ちょっ、なに言って……!」




上を見上げればちょうど喉仏が視界に入り、さっと目線をさげる。


今度は鎖骨が目に入ってくる。


Yシャツのボタン開けすぎだから。
はだけすぎですよ……