【完】うしろの席のオオカミさん



電気消した方が花火よく見えるのかなぁ。


でも、このままでも綺麗に見えるからいっか!


窓を開けると音がより一層大きくなり近くに聞こえた。


迫力満点だー!
この花火ってどこからもらってきたんだろう。



一年の頃から疑問に思ってたんだよねぇ。
小さな疑問。



何気なく隣に視線をやると水瀬くんがじっとわたしを見つめていた。


重なる視線に胸が少し跳ねる。



こんな近くで顔、見たことないかも…


ていうか、なんで無言なの?
なんか話してよ。


会話!なんか会話しなきゃ!




「及川さんってさ……」




水瀬くんの言葉がそこで途切れる。