「はい!では、投票にうつりたいと思います!まず女子の方から」
わたしと莉乃ちゃんは迷わずさささっと愛華ちゃんの名前が書かれた紙が貼ってあるところに移動した。
集まった人数を数えて一番多かった人が優勝という感じである。
「はーい!次は男子の投票でーす」
みんな一斉に動き出す。
んんー…どうしよっかなぁ。
誰に投票しよう。
どの男子もよく知らないもんなぁ。
立ち止まっているわたしを莉乃ちゃんは不思議そうな顔でのぞき込んできた。
「大上でいーじゃん」
「えー……」
なんで大上くんに投票しなきゃいけないのよ。
んー、いいや。
昨年と同じ人に投票しようっと。



