近くにいた男子たちが加わってさらに騒がしくなる。 「お、大上く……」 まわりが沸き自分たちの声が聞こえないほどに騒がしくなった。 キャーキャー言い過ぎだからみんな… 大上くんが視線を横に流すとわたしの隣にいた女の子が顔を赤らめ口を閉じる。 目力ありすぎでしょ大上くん。 「行くぞ」 「わ……っ!?」 前を向いて歩き出す大上くん。 突然掴まれた腕にバッと顔を上げるとちょうど半分だけ後ろに顔を向けられ、目が合う。