……ん? 「んーっ……?」 思い切り引っ張ってみても開かない。 なんだこれ! 壊れちゃったのかな? 少しの間、掃除用具入れと戦っていると さっきちりとりを取って、と言った本人がこちらに近づいてくる。 「及川さんって……力ないんだね」 「違……っ!これすんごいかたくて開かないんだよー」 苦笑いといった感じの水瀬くん。 信じられないんなら開けてみてよ! ものすごくかたいんだからー! 最後にふんっと強く引っ張ってみる。 「……あれ、開いた…」