【完】うしろの席のオオカミさん






シャッというカーテンが開けられる音が聞こえ目をうっすらと開く。


日の光が部屋に入ってきて足元を照らしていた。


もう朝かぁ……
ぐっすり眠れたなぁ。




「合否通知書届いてるよ」




カーテンを束ねながらお母さんはそんなことを言う。


合否……通知書!?



「み、見た……?」


「日向子が見るものよ。リビングにあるから」




ベッドを飛び降りて階段を駆け下りる。


顔だけ洗ってリビングへと入った。


爆発してる頭。
前髪なんて上を向いている。


羽織ってたカーディガンは右肩がずり落ちているけど、気にしない。