「受験が終わったら……言う」 二人を安心させるようにニコッと微笑んでみせる。 全部終わったらちゃんと自分の気持ちに向き合おう。 それまでは気づかないフリ。 もう、考えない。 「早く足治してね」 愛華ちゃんは柔らかく微笑んでわたしの手を握ってくれた。 こんなにも自分のことを心配してくれる友達がいるなんて、わたしは幸せ者だよね。 この時期ってなんだか涙腺が緩くなってる気がする。 こうしてみんなと過ごしてるこの瞬間も色あせない思い出として残るんだね。