「あたし、さっきトイレで聞いたの。五組女子二人が日向子のこと話してて……全部聞いたから」 もう過ぎた話だよ。 わたしは大丈夫。 はぐらかしたかったけど莉乃ちゃんの真剣な声を聞いてただ見つめ返すことしかできなかった。 「他にはなにもされてない?」 「……………」 「ひなちゃん、どうしたの?」 言ってしまおうか悩む。 受験生なのに勉強以外のことが頭にあるなんて……わたしは…なにやってんだろう。 「吐き出しなさい。日向子」 むにっと頬を引き伸ばされる。 変顔さらし中。