「ちょっと!日向子!」
「あ、おはよー」
教室に入るなり莉乃ちゃんと愛華ちゃんが出迎えてくれた。
というか……ドアの前で待ち伏せ?
莉乃ちゃんは怒ってる風に見えるし、愛華ちゃんは眉を下げてわたしのことを見ている。
なになに?どうしたの?
首を傾げていると持っていた鞄を莉乃ちゃんにぶん取られその鞄はわたしの机の上に投げられた。
なんて雑な扱い……!
「ちょっと来なさい」
「ちょっ、待っ……」
手を引かれて教室を出ると一気に歩くスピードが早くなる莉乃ちゃん。
足がもつれそうになる。
てか、まだ足首痛いかも……
「はぁ……やっぱり。足ケガしてるんだ?」



