【完】うしろの席のオオカミさん



最悪。
なんでわたしがこんな目に遭わなきゃいけないのさ。


吐き出すようにため息をついてぼんやりと床を見つめた。



どうしよう……立てないわ。




「……どうしよう」



口に出してみてもなにも変わらない。
足をやってしまったらしい。


誰も通らないし、莉乃ちゃん達は先に帰っちゃっただろうし。



見回りの先生が来るまでずっとこうしてろっていうの?




「ーーーなにやってんの?」


「わっ……!」



突然の人の声にびっくり。