梨菜さんが持ってきてくれたシュークリームを食べながら三人でいろんな話をした。 たくさん話を振ってくれて優しい梨菜さん。 こんなお姉さんがいるなんて大上くんが羨ましいな。 「ねえねえ、日向子ちゃんって彼氏とかいるの?」 紅茶が入っているコップをゆっくりと机に置いて頭を横に振る。 「彼氏なんてできませんよ」 「えー、可愛いのに」 口を尖らせて言う梨菜さんの方が何倍も可愛いです。はい。 紅茶を飲み干して空っぽになったコップをなんとなく見つめる。