えぇ。どちらかといえば嫌いですよ? 苦手なんだよ君のこと。 わたしとは正反対すぎる君が嫌いです。 そんなこと口に出せるはずがなくわたしは何も言わず再び日誌に視線を落とした。 机の上にシャーペンが置かれる。 あ、拾ってくれたんだ。 じっと見られているせいか手が小さく震えていて字までが震えている。 この距離でガン見とかホントやめてほしい。 改めて思う。 ……わたし、この人苦手だ。 なんか怖いんだもん。 日誌を閉じてわたしは立ち上がった。 さぁてと、帰ろう帰ろう。 早く帰ろ。