お腹あたりを思い切り押して大上くんから離れようとした。
図書室は寒いはずなのに、
今ものすごく暑いよ……
顔が熱い。
全身がだんだんと熱くなってきた。
なんでわたしってすぐに顔赤くなるんだろう。
「日向子」
俯いているわたしの頬にそっと触れる大上くん。
指先から伝わってきた熱にビクッと身体が反応する。
「一回したんだから何回しても変わんねーよ」
顎を持ち上げられ無理やり上に顔を向けさせられた。
大上くんは親指でわたしの唇をなぞっていくと真ん中あたりでグッと力を入れた。
固く結んでいた口が半開きになる。



