音がした方へと向かってみると数冊の本が床に落ちているのと、ぐったりした様子の大上くんを発見した。
お、大上くん!?
なんでここにいるんだ?
「だ、大丈夫……?」
おそるおそる声をかけてみるとゆっくりと顔を上げた大上くんと目が合う。
いつもの鋭さはない。
目を開いてるのも疲れるのか、わたしの顔を一瞬見て彼はまた目を閉じた。
本棚に背中を預けべたっと床に座っている。
「……図書室寒いから身体冷えるよ。余計悪化するかもよ?」
学ランの袖から見えるワイン色のカーディガン。
大上くんってオシャレさんなんだねぇ。



