鼻をすする音が静かなこの教室にやけに大きく聞こえた。 苦しそうに咳き込む人物が後ろの席に。 「大上、大丈夫かぁー?風邪か?」 「ゴホッ……あー…頭痛ぇ」 今朝のお姉ちゃんと同じこと言ってる、なんてわたしは心の中で思いながらも黙々と問題を解いていった。 あと数分で補習は終わる。 先生は少し前に教室を出たからみんな片付け始めておしゃべりを楽しんでいるよう。 三時間もぶっ通しでいすに座ってたら疲れちゃうもんね。