True Love

「行こっ!」

千晶ちゃんの声に頷くと、私達はゲームセンターを後にした。


外に出るとすっかり日が沈み暗くなっていて、いつの間にか昼間とは違うネオン輝く夜の街に。

その雰囲気に、急に不安になる。
ほんとに大丈夫かな…。
そわそわして落ち着かない。
歩く度に足が重くなっていく感覚がした。


しばらく歩くと、二人はカラオケに入っていった。

私達もバレないように後に続く。



「はあー…」

受付を済ませ部屋に入ると、私は大きな溜め息をついた。


「カラオケってことは密室。密室ってことは…んー」

腕を組みながらぶつぶつ独り言を話す千晶ちゃん。

それ以上は言わないで…。
考えたくもない想像がどんどん膨らんできてしまうから。