お弁当を食べ終わると、笹本くんと町田くんを屋上に残し、私と千晶ちゃんは教室に向かっていた。
「千晶ちゃん、用事って何?」
用事があるから付き合ってと言われたけど、一体なんの用事なんだろう。
すると千晶ちゃんは私を見てニッと笑った。
「決まってるでしょ?情報収集!」
「…情報収集?」
「そっ!」
「一体何の…」
「んもぅ!佐野についてだよ!」
「えっ!?」
佐野くんについてって…。
慌てる私を見てニヤリと笑う千晶ちゃん。
「好きになったら行動は早く起こさなきゃ」
「…っ」
そう。私は佐野くんが好き…。
昨日からずっと佐野くんが頭から離れなくて、今日もずっと目で追ってしまっている。
だけど、話しかける勇気なんてない。
ただ見ているだけでもドキドキして…。
きっとこれから先も見ていることしかできないだろうと思っていた。
…最初から叶うはずもない相手。
遠くから見ているくらいがちょうどいい。
それなのに私は、女の子と話す佐野くんの姿を見ては、胸が苦しくなっていた。
見ているだけでいいと思っているはずなのに、矛盾している。
「千晶ちゃん、用事って何?」
用事があるから付き合ってと言われたけど、一体なんの用事なんだろう。
すると千晶ちゃんは私を見てニッと笑った。
「決まってるでしょ?情報収集!」
「…情報収集?」
「そっ!」
「一体何の…」
「んもぅ!佐野についてだよ!」
「えっ!?」
佐野くんについてって…。
慌てる私を見てニヤリと笑う千晶ちゃん。
「好きになったら行動は早く起こさなきゃ」
「…っ」
そう。私は佐野くんが好き…。
昨日からずっと佐野くんが頭から離れなくて、今日もずっと目で追ってしまっている。
だけど、話しかける勇気なんてない。
ただ見ているだけでもドキドキして…。
きっとこれから先も見ていることしかできないだろうと思っていた。
…最初から叶うはずもない相手。
遠くから見ているくらいがちょうどいい。
それなのに私は、女の子と話す佐野くんの姿を見ては、胸が苦しくなっていた。
見ているだけでいいと思っているはずなのに、矛盾している。


