True Love

「無理しなくていいよ。お腹壊しちゃうかもだし…」

「高野の弁当で腹壊すなら本望」

「もう…そんな冗談言って。はい、どうぞ。食べて食べて」

「いただきまーす!うん、うまいっ!高野この唐揚げ最高!」

「良かった」

笹本くんは笑顔で次々とおかずを口に運んでいく。


ほんとに美味しそうに食べてくれてるな…。

そういえば、男の子と二人きりで休日を過ごすのは初めてだ。

笹本くんとはまだ友達になったばかりだけど、とても話しやすいし、緊張しないで自然体でいられる。

だからあまり意識してなかったけど、傍から見たらカップルみたいに見えてるのかな…?

そう思うと、ちょっとだけ胸がドキドキした。