True Love

しばらく歩くと、公園に到着。

と、その時。
千晶ちゃんが携帯を見て声を上げる。

「えー!!」

「千晶ちゃんどうしたの?」

「親が今から出掛けるからすぐ帰って来いって…まだ未来のお弁当食べてないのに」

「マジ?…あっ!ってか今何時?げっ!もうこんな時間!?俺もこの後友達と約束あったんだった!うわぁ、未来ちゃんほんっとごめん!せっかく作ってきてくれたのに」

ガッカリ顔の千晶ちゃんと、申し訳なさそうに謝る恒くん。


「いいよいいよ。気にしないで。残念だけど、仕方ないね」

「うー未来のお弁当…」

凄く残念そうにしてる千晶ちゃんに、私はおにぎりを差し出した。


「はい」

「やったー!ありがとう未来!」

「恒くんも」

「未来ちゃんサンキュー!おかずはまた今度楽しみにしてる!」

「うん、じゃあまたね」