夕方、和成と右近は城下で待ち合わせて和成の”御用達”の店へ行く事にした。
貼り紙は店主が勝手に貼ったものとはいえ、和成の噂で迷惑がかかっているかもしれないので一応様子見がてら行ってみる事にしたのだ。
店の前にたどり着いた和成は、またしても固まる。
「なんだ? まだ貼ってあるのか?」
右近が覗き込んだ貼り紙にはこう書かれていた。
”鬼神の申し子 天才美少年軍師 御用達の店”
「大層な枕詞(まくらことば)が付いたな」
右近は大声で笑いながら和成の背中を叩く。
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