「何か策はないか?」 別の隊員が和成に問いかけた。 「策ですか? ちょっと奇襲っぽいのならありますけど」 和成がそう言うと、塔矢隊の面々は少年のように目を輝かせて、和成の周りに一斉に集まる。 「よし、それでいこう。説明しろよ」 「内容は説明しません。とにかく、私の合図と同時に言われた通りに何も考えずに行動して下さい。一瞬のためらいが失敗につながります。ためらわないで下さい。それだけです」 隊員たちは訳がわからず、困惑した表情で顔を見合わせた。