和成は大きくため息をついた。 「揺さぶられませんよ。それに、慎平には手紙を受け取らないように言ってあります。慎平以外にも頼まれた人はいましたけどね」 和成が佐矢子の手紙を受け取った事が知れ渡って、最近勇気を出す女の子が増えてきたのだ。 「俺も頼まれたぞ」 横から塔矢が口を挟んだ。 「塔矢殿もですか?」 「自分で渡せって返したけどな。あいつはニブイから俺が渡したら俺からの手紙だと勘違いするぞって言ってやった」 おもしろそうにニヤニヤ笑う塔矢を見て、和成は脱力する。