「どういう事?」
「電信で似顔絵と情報が送られてきたから、相手の事は何も知らない」
「そう。じゃあ、そいつの電信の宛先教えて」
「え? でも、それじゃ相手に迷惑かかるし……」
男はうろたえるように目を泳がせた。
和成は組んだ腕を乱暴に引き寄せ、顔を近づけて睨みつける。
「ふざけんな! 俺の情報は秋津全土の不特定多数にバラまいたくせに! 非常識な事しときながら今さら常識ぶった事言ってんじゃねーよ!」
和成の剣幕に気圧されている男の肩を右近が軽く叩いた。
「素直に吐いとけ。こいつの剣の腕知ってんだろ?」
「上級者って事くらいは……」
右近はニヤリと笑い、男に耳打ちする。
「まあ、たたっ斬られても痛いと思う間もなくあの世に行ってるし」
右近を見つめたまま、男は硬直した。



