月下の誓約



 和成はガックリと肩を落とした。


「そんな事どうだっていいだろう。塔矢殿と同じとこに食いつくなよ」
「この記事まだ晒されてんの?」
「もう削除されてる。今朝の三時間限定の特報だ」
「え――っ?! 見たかったな――」


 そう言って右近は、残念そうに頭をかかえる。


「今見てんだろ」
「それで敵の目に触れてたらヤバイから丸腰禁止なのか」
「そういう事。実際、襲われた事あるしな」
「有名人はツライな――っ」


 右近がおもしろしそうに笑った。


「他人事のように笑ってるけど、今襲われたらおまえも、とばっちり喰らうんだぞ」
「え?」


 右近は一瞬絶句した後、しなを作って和成の腕にすがりつく。


「護衛の和成様が守ってくれるんでしょ?」
「おまえの護衛になった覚えはない」