その日の夕方、和成は城下の繁華街に立っていた。
右近が久しぶりに城下に帰ってくるので一緒に飲みに行く約束をしたのだ。
程なくやって来た右近が、目ざとく和成の腰の刀を指摘する。
「おまえ、飲みに行くのに刀はいらねーだろ」
「俺もそう思う。けど、ふざけた記事のせいで丸腰禁止令が出てんだ」
「ああ、あの金髪美少年か」
右近が笑って和成を指差した。
「それはもう古い。見ろ」
和成は今朝塔矢に見せた写真入りの記事の写しを右近に突きつける。
右近は記事を凝視して、塔矢同様感嘆の声を上げた。
「うわっ! 似てんなー。合成?」
そう言って記事を和成の顔の横に並べてみる。
「あ、でもこの記事……」
「なんだ?」
「びっくり記号が多すぎないか?」



