塔矢が笑いながら提案した。
「女官たちを全員集めて笑って見せたらどうだ?」
「茶化さないで下さい。どっちにしろ、投稿者や情報提供者が敵の間者じゃないとしても、私の身が危険に晒されてるかも知れない事実は変わらないんですよね」
「そうだな。調査の結果、城内に情報提供者がいたら俺がお灸を据えてやろう。おまえは引き続き用心してろ」
「わかりました」
和成はため息と共に席を立つ。
「戦でもないのに刀を持ち歩くの嫌いなんですよね。座る時邪魔になるし」
塔矢と共に会議室を出ながら和成がぼやくと、その後頭部を塔矢が軽く小突いた。
「軍人が刀を嫌がるな」
「すみません」
そう言って少し首をすくめると、和成は塔矢と別れて技術局へと帰って行った。



