翌朝早朝、和成は紗也と共に後方支援部隊に同行して、沖見国との国境にある北方砦に向かった。 今回はこの砦が本陣となる。 塔矢たち実働部隊は一足先に前線へ向かっていた。 狭い国土を徒歩で縦断し、林を抜けて砦に到着すると、北方砦警備部隊が出迎えてくれた。 皆は挨拶を交わしながら砦の部隊と共にそれぞれの配置についていく。 砦の兵士のひとりが笑顔で和成に歩み寄り、親しげに肩を組んだ。 「久しぶりだな、和成」 「あぁ」 和成も少し表情を緩めて応える。 横から紗也が不思議そうに尋ねた。 「誰?」