紗也の目には好奇の色が浮かんでいる。 それが人払いの理由だったのだろう。 「何でしょう?」 昼間の内緒話でも追及されるのではないかと和成が幾分身構えていると、紗也は思いも寄らない事を尋ねた。 「和成って女官たちに優しいの?」 「は?」 一瞬頭の中が真っ白になって間抜けな声を上げた和成だったが、すぐに思い至った。 「特に意識して優しくした覚えはございませんが、それって先日お伺いした私の噂話の続きですか?」 「うん」 紗也は屈託のない笑顔を浮かべ、全く悪びれた様子もなく言う。