いったん自室に戻り刀を置いて、和成は君主執務室へと足早に向かった。 いつものように、執務室の戸を勢いよく開けながら怒鳴り込む。 「紗也様ーっ!」 すると間髪入れずに紗也が怒鳴り返してきた。 「和成ーっ!」 いつもと違う展開に和成はたじろぐ。 「な、なんですか?」 紗也は席を立ってツカツカと和成に歩み寄った。 いつもなら塔矢が和成を諫めるのだがその隙も与えない勢いで紗也が和成に詰め寄る。 「ひどいじゃないの! よくも女官長に告げ口したわね!」