やっぱり、今日の汪爾くん、変だ……。
なにか悩みごとでもあるのかな?
もしかして、相談に乗ってほしいとか?
でも私、話を聞くのは得意だけどアドバイスとかはヘタなんだよね……。
「……ちょっといいか?」
「え?」
「話がある」
「……ええっ、ちょ……!!」
突然、汪爾くんが私の腕をつかんできて走り出した。
お、汪爾くんってば……!
いつも急すぎるよ……!!
また水沢くんと空き教室行けなくなっちゃったし……!!
ま、またお仕置きとか、ないよね……!?
私はお仕置きされないか、そのことを考えながらそのまま汪爾くんに連行された。