もうホンモノの王子様にしか見えない……。
ぽーっと、王子様姿の水沢くんについ見とれていると……
「野上さん、それでいい?」
「……へっ!?」
急に大谷くんに呼びかけられて、そこでハッと我に返った。
や、やばい……!
水沢くんに見とれてて、全然話聞いてなかった!!
大谷くんと水沢くん、なにを話してたんだろう……。
でも今吉野くん、“いい?”って同意求めてきたから……。
ということは、うなずけばいい方向にもいくし、雰囲気悪くしないですむよね?
“イヤです”だなんて言える立場でもないし……。
「う、うん!だいじょうぶです!」