「…………で!学校には将来、紅葉の友達になる人がいるかもしれないし、紅葉と結婚する人がいるかもしれない。…………でも、いないかもしれない。」
「…………。」
「…………なぁ、紅葉。他人に、興味もてよ。」
「……………。」
…………空……。
「…………いい加減、お兄ちゃんばなれしてくれよ……。」
空、それが本音?
いつも一緒にいてくれてるから、空のいう事、聞かなきゃ。
「わかった。」
「本当か!?あ、紅葉は明日からは垢石高校の寮で暮らすんだぞ!荷物は、送っといたからな!!」
「…………わかった。」
よく見ると、部屋の私物が少なくなっていた。
寝起きだった為、自分の部屋をちゃんと見ていなかったようだ。
