短い春休みも終わり、木に桜が咲いてきた頃。 私は進級を迎えた。 申し遅れました! あたしの名前は、夏川美月。 顔もスタイルも、いたって普通。だけど身長は結構低い。 毎年クラスの中でも静かなで目立たない方だ。 「おっはよー」 「のぞみ〜おはよー」 元気に声をかけてきたのは私の親友、岸本望。 望は私よりちょっと頭がよくないけど可愛くて、背も高くて元気がいい私の憧れでもある。