空を見上げて【短編】

あーあほくさっ

「ボソッ)ちび」

ボソッと隣から聞こえた言葉を

あたしは聞き逃さなかった。

「だからちびじゃない!」

……………………ハッ!

「岡田…お前はちびだぞ?」

先生は憐れそうにいった。

ギャーーー!!

先生がいった瞬間ドッと恥ずかしさが

溢れ出す。

そしてそれを見て笑うクラスメイト。

あたしはキッと空を睨みつけた。

(ばーか)

そして空が口パクで言ったその一言で

またあたしはさっきと同じ事を繰り返す

はめになる。