学校へ行くと教室の前であたしは固まった。
それはあたしの机の上に花が飾られていたから。
みんながみんな見て見ぬ振り。
でも、幸いてっちゃんは朝部があるからいない。
「…おいちび、じゃまだ」
ドンっと空に背中を押されるまであたしは動けなかった。
空は多分教室の前で立ち止まっていたあたしが邪魔だったのだろう…と思う。
「…なんだあれ?」
空があたしの机を指差して言う。
「はぁ」
空は少しため息をついた。
あたしはそれにビクッとする。
ウザいんだ。あたしが。
邪魔なんだ。あたしが。
そうだ、あたしは邪魔なんだ。
だってそうでしょ?
ため息つかれたら…誰だって…
「ったく、ほら」
そう言って空は花瓶をあたしの机からどけてくれた。
「な…んで?」
「は?そんなん、当たり前だろ?」
「…ありがと」
あたしが照れ隠しにいうと空は少しだけ…ほんの少しだけ笑った。
それはあたしの机の上に花が飾られていたから。
みんながみんな見て見ぬ振り。
でも、幸いてっちゃんは朝部があるからいない。
「…おいちび、じゃまだ」
ドンっと空に背中を押されるまであたしは動けなかった。
空は多分教室の前で立ち止まっていたあたしが邪魔だったのだろう…と思う。
「…なんだあれ?」
空があたしの机を指差して言う。
「はぁ」
空は少しため息をついた。
あたしはそれにビクッとする。
ウザいんだ。あたしが。
邪魔なんだ。あたしが。
そうだ、あたしは邪魔なんだ。
だってそうでしょ?
ため息つかれたら…誰だって…
「ったく、ほら」
そう言って空は花瓶をあたしの机からどけてくれた。
「な…んで?」
「は?そんなん、当たり前だろ?」
「…ありがと」
あたしが照れ隠しにいうと空は少しだけ…ほんの少しだけ笑った。


