話はユリア国に進軍中の邪馬台国軍の場面に戻る。


ナシャシャソは大都督オサルに、卑弥呼との出会いから今までを話しました。そして、卑弥呼との約束があるので邪馬台国を裏切ることは絶対にない、と力強く言いました。


「……」
しかし、オサルは黙っている。

「オサル大都督?」
ナシャシャソが話しかける。





「グーグー」
オサルはナシャシャソの話が長いので寝ていた。


「ちょ、おまっ、せっかく俺が恋愛話してたのに……」


その後、ナシャシャソは同じ話をもう一度し、オサルを裏切ることはないと誓いました。

そして、ナシャシャソはマユ王に手紙を書き、部下に運ばせました。


――――――


【ナシャシャソの手紙】

ユリア・マユ王様

ナシャシャソでございます。

私がユリア国を裏切ったことは許されることではございません。

そんな私にチャンスを与えてくださり、感謝しております。

しかし、私は一生を邪馬台国に捧げると決めております。

私の家族がどうなろうとも、覚悟はできております。

よって、今回の話はなかったことにしてください。



ナシャシャソより