「≪神の森≫に異変が起きている」



「≪神の森≫に?」



俺を見て頷く


「≪神の森≫の一部を黒い霧が覆っているんだ」



「黒い霧・・・いつからだ?」



ヴァイスに聞きながらバルコニーへ向かった



「気が付いたのは今日の早朝」


バルコニーから見える≪神の森≫には確かに一部 黒い霧が覆っていた



「ずっと監視はしているんだが全く変化がなくて」



「闇魔法か・・・≪神の森≫に魔法を掛けるなんて相当な力の持ち主だな」



闇魔法と断定した俺をヴァイスが驚いて目を見開いた



「何だ」



「あれが闇魔法なのか!?お、俺 初めて見た・・・」



慌てて俺の隣に来て黒い霧を凝視する



「一体、誰が何の目的で掛けたのかはわからんが・・・何か企んでるとしか思えないな」



「≪神の森≫で何を企んでいるんだかなぁ」



チラリと時計に目をやると、そろそろフローラを迎えに行く時間


「取り敢えず監視を続けろ。詳しい話は晩餐会の後だ」



「了~解!」




話を終わらせて、ヴァイスと共に部屋を後にした