数年振りに会ったフローラを見て固まった俺。 最後に会った時は、まだ幼さの残る少女だったのに・・・ 今、俺の目の前にいるのは成長した可憐な女性になっていて。 ---本当に、フローラなんだよな? 腰の下までありそうなプラチナブロンドの長い髪。 大きく見開いたアクアマリンの瞳は、宝石のようにキラキラと輝いて美しかった。 “ドクンッ” 一度、大きく跳ねた心臓が、ドクンドクンと有り得ないほどに早鐘を打つ。 ---何だよ、これ・・・!? 俺は、経験した事のない鼓動の動きに焦っていた。