「フローラ」


「はい?」


王子が隣のお姫さんに話し掛けた。


「部屋で食べるぞ」


「え?でも、もう用意されてるよ?」


---おいおい王子。なに言い出すの?



「ちょっと王子?陛下も待ってるからさぁ」



あぁ、王子のこめかみに血管が浮いてる・・・



「どうしたロック?早く席に着かぬか」


陛下に声を掛けられて渋々、席に向かって歩き出した。


取り敢えずはホッとして後に続く。


パール嬢をエスコートして座らせてから自分も席に着いて王子を覗う


あぁ・・・ダメだな。


「この席にしたの誰?」


隣のパール嬢に聞けばソフィと答えた


あの天然ちゃん?


王子は陛下の隣の席で決まっているけど、お客人として紹介されている姫さんは階級からして下の席。


---俺、知~らねぇ