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「団長っっ!」


俺の姿を見つけたレイが走ってくる


「おぉ~」


「何ですか、そのやる気のない返事は・・・」


「そんなに急いでどったの?」


「≪神の森≫の黒い霧に変化が見られましたっ!」


あの霧が発生してからずっと監視してきたが今迄は全く変化が無かった
なんで今になって?


「どんな変化だ?」


「霧が少しづつ広がってきているんです。動き出した霧に反応するように覆われた木々が枯れています」


木々が枯れる?それは、ちょっと拙いんじゃないの?


「取り敢えずワイバーンでもう一度、様子を見に行くぞっ!」


「はいっ!!!」




・・・・バサッバサッ---


俺は、レイを連れて≪神の森≫に近付く。


「確かに、黒い霧が広がっているな」


「はい。それに、少しづつ奥の方に進んでいるみたいなんです」


「王子はあの黒い霧は闇魔法だと言ってたけど何の目的があるのか全くわからんのよね~」


「どう対応致しましょうか」


こりゃ、王子と緊急会議だな・・・。


「俺達だけじゃ決められないから、ちょっくら王子に相談してくるわ。一度戻るぞ!」


「はい!」


あの黒い霧を出したヤツは相当な力の持ち主だと王子は言っていた。

早く対応した方が良さそうだ