「さて、と…桃香、もう昼休み終わっちゃうよ?早く食べないと」 私は笑いながら桃香のパンを指差す。 「……花」 「大丈夫だから、気にしないで?まだ頑張れるから」 半年間ずっと見守っててくれた彼女は、そうとう私の事を心配してくれているみたいだった。 桃香は頷いて食べかけのパンを口に入れ込んで、ベンチを立った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「桃香、帰ろー!」 午後の授業も終わり、後は帰るだけになった放課後。